自然の家

用途
戸建住宅
竣工
2009年
≒5000坪という大きな敷地の中にある現在の住まいは、同じ敷地内にある以前に学校校舎として使われいた建物でした。

室内は学校校舎ということもあり、天井は広く、間仕切る壁もなく、大きな部屋という印象が最初に訪れた時に強く残り、この部屋の中に過す日々のゆったりとした快適さを感じました。
そのことから、新しい建物も又オープンで大きな空間があり、ゆったりと過す生活スタイルが似合う建物が良いと考えました。
室内は1階の吹抜けを通して2階へと間仕切る壁を持たず、部屋と部屋をつなげたオープンな室内計画です。

又、自然の家プロジェクトは、古材を使った棚や家具などをゆっくりとセルフビルドを行い、K様とともに日々変化しながら味わいを増していく住宅です。

設計当初にあった一番のコンセプトである一室の大きな空間には、吹抜け上面から光が降り注ぎ、明るく室内を照らし出します。
どこにいても家族の声が聞こえ、どこにいても気配を感じる家になりました。

ただし個室が一室だけあります。
天井高さが2.1mほどの小さな部屋ですが、大きな部屋と小さな部屋とのメリハリがあって、とても落ち着く部屋になりました。

私が子供の頃住んでいた小さな家で感じたことが、住宅の規模が大きくなっても共通し、又、住宅計画の中心にあると思います。