












Ambient house
- 設計者
- 小西永高
- 用途
- 戸建住宅
- 竣工
- 2008年
意識して存在を感じることができるが、 無視し得る緩やかな空気のような存在、 シンプルで静かなイメージが、この住宅と丁度重なり合うのではないかと思っています。
設計期間中は、漠然としながらも確固たる核として静かでシンプルな構成を目指し、 内的にも外的にも、存在を主張し過ぎることがないように構成していきました。
内的には、天井高さをコントロールし緩やかに高さの差をもたせ、落ち着きのある静かな空間になるよう天井の高さを設定しています。
基本的には、吹抜けのない構成を目指しましたので、1階と2階がばらばらにならないように、 空間の直接的な繋がりはありませんが、1階と2階の連続する壁は同じ仕上げとし、意識化では繋がりを求めました。
外的には、内部から発生する高さの組み合わせを外部にそのまま生かすことで全体の高さを抑え、 そのことによって住宅街における存在感の強さを抑えようと考えました。
住宅街に新たに建築する考え方として、先にある住宅街に対して存在感を和らげる方法としています。
又、敷地内と敷地外の場を単に塀として分けることで、敷地内にプライベートな場を確保するのではなく、住宅外壁と塀が一体的に繋がる構成にし、やわらかく敷地内にプライベートな場を設けています。
それらのプログラムが「Ambient house」という意味にあるように
シンプルであることが住まう人にとって気持ちを開放的にすることを願っています。