作品紹介

作品集

記念写真

受光の家

用途
戸建住宅
竣工
2008年
●敷地の特長

全面道路と敷地に2m程度の高低差があります。
南側隣地に3階建て住宅が建築されていました。
南側が山側の敷地ですので、実質は 4階建ての高さに感じる住宅でした。
敷地は、この住宅に遮られ太陽高度が低い季節ですと、敷地半分は日影になってしまいます。

●住宅のコンセプト

C様からのご要望は「狭くても広く感じる家、家族の気配を感じれる家」がご要望でした。

それを踏まえ様々検討を重ねた結果、開放された空間70%の建築としました。
残り 30% は閉鎖された空間としました。
開放された空間は、フロアレベルの調整や、パーテーション壁の利用によりゾーンわけを行いました。
フロアレベルの調整やパーテーション壁は、空間を広く見せる効果があります。

70%開放された空間ですので、家族の音による気配を何処にいても感じられます。

●外観計画・ゾーニング計画・光の計画

南側太陽光の条件から建築の形状と各部屋のゾーニングが決まりました。
敷地中央部分が季節に関係無く、南側太陽光を受ける事が出来る場所でしたので
リビングを建築の中央部分に配置しました。

各部屋はリビングを囲う様に配置されています。
リビングは天井高さ3.8mとし吹き抜け上部の南側にハイサイドライト(高所窓)を設けました。
結果、リビングへは直接的な南の光と各部屋からの間接的な光を取り込む事により、 影の出来ない拡散光の建築空間としました。

そのため、リビングは何処にいても、手元が暗くならない建築空間となりました。